「日本の常識!アメリカの常識?」改め・・・
アメリカがとことん車社会なのはもう周知のことですね。一家に一台どころか一人に一台、なのです。
会社や学校へはもちろん、スーパーへも駅へも、ちょっと近所のコンビニへというときも車。たしかに郊外だと広々してるけど車じゃなきゃ行けない、というわけでもないんです。一応主なところにはバスが走っているし、住宅地でもちゃんとバス停があるんですから。
一番長くホームステイしていたのはシリコンバレーのど真ん中、サンタクララ。3寝室2バスルーム1階建て1軒家が中心で治安の良い、典型的な「中流の下」住宅エリアです。私はたまたますごく便利なロケーションにあるお家にあたったらしく、24時間営業の大型スーパー、ドラッグ・ストア、銀行やレストランがあるショッピングセンターまでは徒歩5分、郵便局まで徒歩7分、市営プールや日本語の本もある図書館も徒歩7分のところにありました。
当時ESLのクラスを取っていた私はまだ車の免許を持っていなかったのですが、徒歩圏内でほぼなんでも用が足せるし、暇つぶしもできるので大助かり。学校から帰ってきてもホストファミリーはみんな仕事なので、一人でてくてく歩いて泳ぎに行ったり図書館に行ったり、結構楽しく過ごしていました。日本に住んでるときはもちろん毎朝毎晩駅と自宅を歩いて往復してたんだから、10分くらい歩くなんてナンでもないことだったんです。それに毎日カラッといいお天気、青空と芝生がいっぱいで歩いてると気分がうきうきしてくるんですよ。
ところが。たまたま家族の誰かが家にいるときに私が一人で出かけようとするとさぁ大変。ちょっと図書館に本を返しに行ってくると言ってるだけなのに、
"Oh! Wait a minute. I can give you a ride, then."
"It's OK. It takes me less than 10 minutes."
"Walk? Why? Come on, we can get there in a couple of minutes if we drive. Let's go."
とムリヤリ車で運ばれてしまいます。図書館につくと
"Are you just returning the books, or do you want to check out some?"(Check out…借りる)
"Just returning."
"OK. Then, let's just drop them off."
と、すぃーっと駐車場の真ん中にあるデッカイ鉄製のごみ箱もどきの前へ。
実はコレ、ごみ箱ではなくて本の返却ボックス。運転席から手を伸ばして上部のフタをあけ、本をドサドサ中に落とすだけで返却完了・・・。 車から降りる必要がないドライブスルー返却なのです!
郵便局に行きたいときも同じこと。家にある切手を貼ってポストに投函しに行こうとすると、またまた車で連れて行かれます。
"You just need to mail that, right?"
と確認すると駐車場手前にあるドライブスルーへ。そこには道路にそってポストが幾つか並んでいて、ドライバーは窓から手を伸ばして手紙をポストへポン! このドライブスルー・ポスト、郵便局が開いていても閉まっていても大抵車が何台か並んでいるんです。降りて中のポストにいれたほうがトロトロ徐行運転するより早いと思うんだけど・・・。
なんと銀行にもドライブスルーがあります。ドライブスルーATMもありますが、ファーストフードのお店みたいに実際に係りの人とお話するドライブスルー窓口があるんです!これまたゴミ箱のようなメタルのボックスに車で近寄っていくと箱の中には預入れ伝票や引出し伝票が。必要事項を記入したら備え付けのロケット弾のようなプラスチック・ケースの中へいれてスイッチをポン! バシュっとすごい勢いでパイプの中を通って銀行内のお姉さんのところへ飛んで行きます。お姉さんは普通通り処理を済ませ、レシートやお金をまたプラスチック・ケースの中へ入れて送り返し、マイクを通じて「ありがとうございましたー」。さすがにこの旧式のドライブスルー窓口はだんだん減ってきましたが、初めてのときはホントびっくりしましたよ、もう。
そして最近郊外でよく車が並んでいるのはドライブスルー・エスプレッソ・バー、Caffino。従業員2人でいっぱいの小さな小屋に車で横付けして運転席からオーダー、そのまま窓からアツアツのカプチーノやラッテを受け取れるというわけ。大抵ショッピングセンターの駐車場のスミにあるんだけど1つ1つオーダーをとってからコーヒーをいれるんで時間がかかるのに、みんなおとなしく前の車につづいて待ってます。すぐ近くにスターバックスとかコーヒーショップがあるのになんで休憩がてら車を降りて飲まないんだろう??? 「あちあち!」と言いながら狭い車の中で砂糖をいれ、ミルクをいれてかき混ぜ、片手でハンドルを握って道路を走って行くんです。
アメリカ人はとことん車が好きなのか・・・?
と言いつつ、自分もいちいち乗り降りするのがメンドくさくて、ついCaffinoの列に並んでしまうのでした。なんのこっちゃ。
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